今年の3月21日は”春分の日”。自然をたたえ、生物をいつくしむ日として16ある「国民の祝日」のうちの一つにあたります。この日は昼の長さと夜の長さが等しいとされる日で、年に2回生じる現象で、9月は秋分の日と称されます。日々の暮らしの中でも季節を表す言葉(二十四節気)として昔から親しまれてきました。またこの日を中日として前後3日を加えた7日間を彼岸と呼びます。
理科では天体の学習をする際に登場する春分。太陽の南中高度を求める問題や影の長さ、地球の傾きなどの問題にも登場します。
例えば北緯35度の東京の場合、春分・秋分は55度(90-35)が南中高度。これを基準として夏至は78度(55+23)、冬至32度(55-23)で求められます。春分・秋分には太陽が真東から昇り、真西に沈むことから日の出からの日の入りまでの時間は12時間10分。ちなみに12時間ではないのは太陽が地平線についてから完全の沈む日の入りまで10分ほどかかるためです。
話しは変わりますが、ここ湘南エリアでは春分・秋分の頃に”ダイヤモンド富士”が観られます。観測する地点によって変わりますが、富士山のちょうど真上あたりに太陽が沈む現象のことです。海に近い湘南エリアでは4月と9月に観られることが知られていますが、3月22日・23日には近隣の里山公園(茅ヶ崎市)から眺めることができます。お天気次第ですが・・・(青山)