常識が無いとか考え方が違うという事はよくあることです。同じ人間であってもそもそも思考の仕方はその人個人が育ってきた地域や環境によって大きく異なります。ですが、道徳観とか倫理観といったものはある程度共通した価値観を有していなければなりません。地域や環境に左右されない共通認識というようなものをどうやって身に付けていくのかは難しい問題です。勉強として身に付けていく知識がそれに直結している訳でもなく、必ずしも法律がそれに該当する訳でもありません。
よく言われることは自由の保障、人間が社会を構成する中で個人の自由を保障するために多少窮屈でも守らなくてはいけないルールといったことです。そう受け止めてしまうと「情けは人の為ならず」的な発想となって結局は自分の為に人に情けをかけるという事になります。そうではなくて、困っているから手を差し伸べるとか、自分には余裕があるから手伝うとかいった考え方が基調になっている方が結果としては良いような気がします。
性善説的な考えを一蹴する風潮がある中で、結果的に目指すところが同じであれば、楽天的な思考であるほうが未来は明るいような気がします。(吉川)