現中学1年生が高校受験をする2024(令和6)年度入試。今年度から始まった新学習指導要領に完全移行した最初の受験にあたります。

これまで県の教育委員会ではおおむね10年ごとに高校入試の改善を行ってきています。今のところ”現行の制度を大きく変更するほどの課題は見当たらない”としていますので、変更があるとしても軽微なものになると予想されます。
 これはまだ憶測の域を出ませんが、考えられる変更点は
・インターネット出願の導入。
すでに一部の都立高校で導入されています。県内でも私立学校、特に中学入試では多くの学校が導入しており実効性も証明済みです。現行の出願は窓口受付または中学校が一括郵送をしています。郵送形式は昨年度の入試から導入され、今年度も引き続き実施されます。郵送出願準備の為、窓口受付よりも半月近く早い段階で書類を中学校に提出することになります。

・面接試験の一部廃止。
現行でも実際には面接での得点差がないもしくは標準偏差が限りなく0に近い学校があります。また、受験日程において2日間、特色検査を含めると3日間を要している点にも批判的な意見があると聞いています。廃止または学校オプションのような設定になることも考えられます。

・英語のスピーキング導入。
英語4技能が大学入試にも導入され、新学習指導要領においても学習目標とされています。今年度から中学校でもタブレット端末が配付され、すでに英語の宿題としてスピーキングが課されているようです。
都立高校では来春の入試からスピーキングテストが導入されます。具体的には11月に民間業者のテストを外部会場で行い、業者から提供されたテストデータを中学校側が調査書に記載して高校側に提出するものです。都立高校は、AからFまでの6段階で提出された評価を20点満点に点数化しそれが選抜の資料となります。※A=20点 B=16点 C=12点 D=8点 E=4点 F=0点

いずれにしても、今後も県教委で会議を重ねていくとういうことなので、動向には注視したいものです。(青山)