今年は甲子園大会が無くなり、高校球児ほどではないにせよ私個人も残念でなりません。ですが、交流戦という形で選抜校が試合を出来ることとなり、球児たちにとっても、一観戦者である私にとっても溜飲が下がる思いです。たとえ勝ち上がりのない試合にしても、甲子園での試合は球児たちにとって特別なものであることには変わりがないことは、推し量ることができます。
勝ち負けに拘泥するいつもの大会とは違った、全員野球といったスローガンが全面に押し出された試合が多いような印象を受けました。試合を終え、負けたチームのあの悲壮感をあまり感ぜずに済むのもいつもの大会とは一味違ったもののように感じます。またガラガラのスタンドの異様な光景も何ともいえない少しもの悲しい感じも独特なものがありました。
今年は今年で特別な味わいがありましたが、来年こそはいつも通りの甲子園の定型で夏を楽しめれば良いと心より思いました。                                             吉川