令和3年度入試の選考基準がようやく発表されました。例年6月半ばの発表ですが、新型コロナウイルスの影響で「出題範囲」が設けられるなど、調整に時間がかかったようです。SHOSHIN生には先週金曜日の授業で選考基準の一覧を配付しました。

近隣の高校で変化が見られたのは、七里ガ浜高校だけでした。内申4:入試4:面接2の比率から3:5:2の学力検査重視型になりました。

この比率は学校選びの目安になるものなので、その仕組みをしっかり理解しておく必要があります。
選考は原則、内申(調査書)Aと学力検査(入試)Bと面接Cの3つの資料をもとに行います。※一部の学校では、これに特色検査Dや教科の重点化が加味される場合があります。
そしてこれに各高校が定めた比率(f、g、h、i)を掛け合わせた合計S値によって合否を判断します。

式で表すと、S=(内申A/1.35)×f+(入試B/5.0)×g+面接C×i  ※志望校選定は面接点を除いたaf+bgで判断していきます。

ここからが重要です!
 内申3:入試5の学校の場合、内申1ポイントは入試の2.22点に該当します。
例えば、内申105点のA君が入試で280点とった場合、af+bg値は513.3になります。一方内申95点のB君が同じ学校を受験し、入試で303点とるとaf+bg値は514.1になり、内申点10点の差は入試23点で逆転します。
 内申4:入試4の学校の場合、内申1ポイントは入試の3.70点に該当します。
例えば、内申105点のA君が入試で280点とった場合、af+bg値は535.1になります。一方内申95点のB君が同じ学校を受験し、入試で318点とるとaf+bg値は535.9になり、内申点10点の差は入試38点で逆転します。
 入試の配点は1問2~5点なので、比率3:5の学校の場合は5教科の中で5点問題を5つ、1教科1問得点できれば内申10の差は十分に逆転できます。今週は中学3年生の父母面談を行っています。志望校選びの指針になればと思います。