今年は残念ながら親子の講座Ⅰ・Ⅱ部とも中止となってしまいましたが、講座のⅡ部で案内していた近隣の私立中学校入試問題の分析は授業内で直接生徒たちに伝えることとなりました。従って例年通り各教科の担当がその資料作りをすることになりました。
思い起こせばこの一ヶ月コロナの影響で自由になる時間は沢山あったのに、その時間を資料作りに充てるという知恵が私には欠如していました。そんな自分の愚かさを悔いながら、歯を食いしばって資料作成に勤しんでいます。
国語においては、昨年まで記述式の問題が一時期よりも減って、抜き出し問題の増加傾向にありましたが、今春の入試では記述そのものを大問の一つとして昇格させる学校が出てきました。以前は50字程度の記述を2,3題出題されていたものが、200字程度の論文形式の問題として出題されています。そうすることで、小問の記述を減らすという訳でもなく、説明的文章、文学的文章ともに記述はしっかりと出題されていました。ただし、この学校では国語全体の問題数自体が大きく削られていました。
一定の時間内にその処理能力を求めるのか、論理的な思考や将来性といったものを求めるのか、学校毎の思惑を見極めることも大切です。