2月14日に行われた、神奈川県公立高校の学力検査問題(英語)についてみてみよう。
マークシート形式になって3回目の入試。難易度は昨年並みで平均点もほぼ変わりはないであろう。

大問ごとの配点は次の通り。リスニングが2割、読解問題が4割。

問1 リスニング     3点×7問=21点

問2 単語の書き取り   2点×3問= 6点

問3 適語選択      3点×4問=12点

問4 語順整序      4点×4問=16点

問5 英作文       5点×1問= 5点(文法上の誤り、綴りの誤り等は中間点あり、一律3点)

問6 長文読解(スピーチ)5点×3問=15点

問7 資料を含む文の読解 5点×2問=10点

問8 長文読解(会話文) 5点×3問=15点

問題の構成や大問ごとの配点、出題形式はマークシート形式になって3年間変化がない。教科書の既習範囲内の単語・文法・表現が出題されるので、しっかりと教科書内容を学習することが重要である。また40点分ある読解については、量も多く、時間内に正確に処理する能力が求められる。特に問8の会話文は与えられた複数の情報を整理する力が必要となる。これについては日頃から継続して英文に触れておくのが得策といえる。

問1のリスニングは、例年通りの出題。9分35秒。(ウ)は、これまでにない文字数の指定があった。

問2の単語の書き取りも、例年通りの対話文形式の穴埋めであった。日本語がない分読解力も必要となる。

(ア)be afraid of  (イ)the strongest (ウ)a beautiful voice

問3の適語選択も、例年通り教科書内容の文法事項を理解していれば容易に解ける問題であった。

(ア)代名詞those (イ)助動詞を含む受動態 (ウ)tell 人 to~ (エ)関係代名詞which

問4の語順整序は、独立した対話文形式から、一連の対話文の中で語順整序する形式。マークシート形式の解答に代わり、3番目と5番目に該当する語を答えるといった英検で出題されている出題形式。

(ア)This is one of the most beautiful mountains in the world. ⇒one of the 最上級+複数

(イ)What do you do before going to bed? ⇒前置詞beforeに続く動名詞

(ウ)Has your family decided where to go during the summer vacation? ⇒現在完了形、疑問詞 to ~

(エ)I received an e-mail with a special message from my grandmother.

⇒前置詞の後置修飾(名詞+with~ ~の付いた、~のある)

問5の英作文は、例年通り3枚の絵から場面にふさわしい表現を考え、英文を書く問題。

正答例 Which ( kind of ) music do you listen to (when you want to relax)?

問6の読解は、レジ袋を受け取る頻度をテーマにした600語程度のスピーチ文。複数の条件からグラフを読み解く問題や内容理解を問う問題が見られた。

問7の短文読解は、例年通り神奈川県の特徴的な問題。対話文の内容から路線図を読み解く問題と価格表から支払った合計金額を答える問題。

問8の読解は、800語程度の対話文で、都市を設計することをテーマに話し合う内容。複数の条件を読み取り正しい配置の図を導く問題や内容理解を問う問題が見られた。速さと正確さを伴った読解力を必要とする手ごたえのある長文であった。