バスケットボール男子のFIBAワールドカップでの日本代表の試合がすべて終了しました。各選手の頑張りがあり、3勝2敗の成績でアジア地域1位となり、来夏のパリオリンピック出場権を獲得しました。本当におめでとうございます。
1次リーグの山場であったフィンランド戦は後半18点差を追う展開でみごと逆転勝利し、順位決定リーグのベネズエラ戦でも15点差をひっくり返して、みごと2勝目を手にしました。この2戦を大逆転で勝利したことは感動的でしたが、それ以上に選手達のコメントに心を奪われました。そのキーワードは「信じる力」です。
どの選手のコメントからも必ず聞かれたのがこのワードです。このチームのキャプテンである富樫選手のコメントで、「トムさん(ヘッドコーチ)が『信じる。そこから始まるんだ』って。1人でも勝利を信じられない人間がいたら勝てない。自分達のことを信じてくれて、信じて行動に変わって……」と改めて言葉の力に感謝したというものがありました。トム・ホ-バスさんの「Believe」という言葉はヘッドコーチ就任以来ずっと言い続けられてきた言葉だと思います。だからこそ、逆境に立たされても、肝心な試合の中でも、自分達を信じられたからこそ自信を持って常に試合に臨めたのだと思います。大変な努力から培われた体力、スピード、3Pシュートの正確さ。どれをとっても感動に値するものでした。これらは日本人の体型を考えた戦略でもあったと思います。女子ワールドカップでのなでしこジャパンの試合を見ていても感じましたが、自分達の特徴を前面に出すことの重要さも勝利を手にするための大きな原動力になっていたように思います。
言葉の力を改めて感じさせられましたが、中学受験、高校受検を5ヶ月ほどに控える大切な期間で、受験生にどれだけ心に響く言葉をかけてあげることができるか、塾講師としての真価が問われることとなります。(二宮)