前回も社会科の話を書きましたが、今週も社会の授業について。
昨年度の教科書改訂で、中学校の歴史では世界の歴史をより深く扱うようになりました。これまでもアジアの国として中国や韓国・朝鮮と日本の関係を中心に扱ってきました。さらに古代の四大文明や大航海時代そしてキリスト教や鉄砲伝来、黒船来航などヨーロッパ諸国やアメリカとの関係にも触れてきましたが、今回の改訂で大きく変わった点は、次の4点です。中学校の学習時間も地理が減った分歴史が5時間増えました。
・古代ギリシャとローマの政治と文化(日本:縄文~弥生時代)
・モンゴル帝国の皇帝フビライ=ハンの活躍(日本:鎌倉時代)
・ムスリム(イスラム教徒)商人の活躍(日本:平安から戦国時代)
・アメリカ独立戦争とフランス革命の近代国家(日本:安土桃山~江戸時代)
特に古代ギリシャとローマの政治については、これまで高校生でしか扱っていない内容です。
この改訂教科書は現中学2年生から扱う歴史なので、現中学3年生は未習のまま高校に進学することとなります。当然ながら、来春の高校入試(2023)の出題範囲に含まれませんが、現中学2年生が受検する高校入試(2024)からは社会科の出題範囲にこの世界史分野が新たに加わることとなります。
現中学2年生からは入学者選抜の選考基準の改定もありますから、いろいろと準備をする必要がありそうです。(青山)