新中学1年生たちに部活動について尋ねてみました。何部に入部したのかを聞いていったのですが、学校によって選べる部活動に差があることがわかりました。私が中学生の頃は運動部、文化部ともに各十くらいはあったと思われますが、今はそれぞれ片手くらいで足りるくらいだということです。この状況に至った大きな要因の一つは生徒数の減少があるのでしょう。団体競技においては試合をするための最低催行人数が決まっています。野球であれば9人、サッカーは11人、ラグビーは15人が必要です。実践的な練習をする場合は倍の人数が必要となります(他校との練習試合は除く)。近隣の学校では一学年に30人3クラスで3学年です。その状況下で上記のような人員を確保するのは困難となってきます。 また、指導する顧問の先生の負担もあります。生徒数の減少に伴って教員の数も減ってきています。僅か部員数が一人か二人のために休日を返上して生徒の活動に寄り添うのは負担と言えば負担だと思います(そう思わずに活動をサポートされている先生ももちろん沢山いらっしゃると思います)。そのような事情で部活動が狭量化してきているようです。
選択肢が少ないということに関して生徒達に尋ねると特にやりたいことがあった訳ではないので、提示されたものの中から選ぶことには全く抵抗が無いとのことでした。本当にやりたい部活動が無い場合は越境入学をする人もいるようですが、皆が皆それが可能であるという訳でもないでしょう。私のように部活動を学校生活の主戦場にしてきた生徒は自ずと消滅していく運命なのかもしれません。 (吉川)