師走となって早くも十日が過ぎてしまいました。今年も余すところ二十日程です。この仕事に就いて、年末や新年の定義が一般の人のそれと大きく変わりました。もちろん干支が変わるとか年賀状を書くとか大掃除をするとかといった特別な行事的な意味に変化は無いのですが、心構えというか精神的な部分ではそれほどのスペシャル感といったものが無くなりました。むしろ受験を基準に考えればそのスペシャル感はプレッシャーという形で私の内面に迫って来ます。
毎年の事だからと言ってしまえばそれまでですが、受験を迎える生徒、家庭にとってはまさに特別なこの期間になり得るのでしょう。のんびりお屠蘇気分を味わうのはもう少し先のことになるのでしょう。一般的な正月のイメージであったり、過ごし方であったりといったことが私にとっては年々遠のいて行く感覚があります。受験生たちにとっては、これが特別な年越し正月であって、翌年からはまた一般的なそれを迎え過ごしていくのだと思うと何とも不思議な気持ちになるものです。(吉川)