観点別評価の内、「主体的に学習に取り組む態度」の具体的な評価の方法としては、ノートやレポート等における記述、授業中の発言、教師による行動観察や、児童生徒による自己評価や相互評価等の状況を教師が評価を行う際に考慮する材料の一つとして用いるとされています。
年度当初に、各中学校から生徒及びご家庭あてに配付されているプリントにはどこをどのように評価するか記載されているので、具体的には受験生が各自そのプリントを参照していただきたい。
A+、A=3点、B=2点、C+・C=1点 9科合計=27点満点 に点数化されます。受検の際に一律行われた面接試験が廃止され、各高校の第2次選考でこの数値が資料として利用されることとなります。
第2次選考(募集定員の10%)による、入試と観点別評価の比率はほとんどの学校が8:2を採用していますが、そうではない学校も複数あるので注意が必要です。
7:3の学校:川和・鶴嶺・綾瀬西・舞岡など
6:4の学校:藤沢西・横浜桜陽など
5:5の学校:寒川など
比率8:2の学校では27点が200点、6:4の学校では27点が400点になるということです。比率8:2の学校では、入試の1点分が第2次選考全体の1.6点分に相当するのに対し、観点別評価は1点分が約7.4点分に相当することになります。同様に比率6:4の学校では、入試の1点分が第2次選考全体の1.2点分に相当するのに対し、観点別評価は1点分が約14.8点分に相当することになるということです。1点分の重みでみると、第2次選考における観点別評価は、入試の4.6倍、12.3倍以上にもなってしまいます。
こんなシミュレーションを考えてみると、
A君の持ち点 :入試320点(500点満点)、主体的観点20点(27点満点)
Bさんの持ち点:入試300点(500点満点)、主体的観点25点(27点満点)
Cさんの持ち点:入試280点(500点満点)、主体的観点25点(27点満点)
入試だけを見れば20点差になります。これを入試:観点別評価=8:2で計算すると、第2次選考の得点はA君が入試512点+観点別評価148点=合計660点、Bさんが入試480点+観点別評価185点=合計665点となり、BさんがA君を上まわります。観点別評価5点差が、第2次選考では37点分の差となり、入試の20点差を逆転します。同様に6:4で計算すると、A君384点+296点で680点、Bさん360点+370点で730点となり、観点別評価5点差が、第2次選考では74点分の差となり、同じく入試の20点差を大きく逆転します。A君とCさんを比較してみても、Cさん336点+370点で706点となり入試40点差が逆転します。
入試の第2次選考においても、学校の評価が大きく影響することを覚えておきましょう。(青山)