2023年度中学入試が本格的にスタートしたのは2月1日からでした。当教室受験生達は結果的に2月5日の入試まで粘り強く、最後まで挑んでくれました。
 2022年度生の個人的な印象は、女子が多かったためか真面目で大きく羽目を外すことがない優等生タイプが多いクラスでした。それに口数の少ない男子が数人いるという集団でしたから、授業中にこちらから発問しても、言葉のキャッチボールが成り立たない教師泣かせのクラスでした。多感な時期でもありますし、女子が多いクラスでありがちな光景ではありました。それでも、少しずつ算数の力をつけていくと次第に発言も増え、授業中の様子も自信が窺えるなど良い雰囲気が作れるようになってきました。
 入試直前は特にメンタル面のケアに気をつけました。実力はついてきたものの中学受験は何が起こるか分かりません。12歳の児童が挑むにはかなり厳しいもので、精神的なものが大きく影響するからです。データ的に第一志望校に合格できる割合はおよそ30%。結果がはっきり出る入試で、自分の思い通りにならなかった場合、それに打ち勝つメンタル的な強さが必要となり、この点に関しては最後まで私にとって不安に思わされるものでしたが、入試が始まってみるとそれは杞憂で終わりました。まだ、公立中高一貫校の合格発表が残されている状態ではありますが、全員が志望順位上位の学校の合格を勝ち取り、厳しい中学受験を終了しようとしています。
 入試結果もさることながら、精神的に一回りも二回りの成長できたことを心から嬉しく思います。昨日、新中1準備講座の案内をさせていただくために一斉メールを送らせていただきました。返信メールの中には児童達の今の状況をお知らせしてある内容も含まれていました。我慢していたゲームに夢中になっているとか、Netflixで好きな番組を何時間も見続けているとか、どうやら押さえていたものを爆発させているようですね。ここまで頑張ってきたのですから、それも暫くの間はよいでしょう。
 それでも中学入試はゴールではありません。むしろ、これからの時間の方が長いので、その中でどのように考え、どう過ごしていくのかが大切です。このようなことを考えながら、中学に入学する前の時間を大切にしていっていただきたいと思います。今後の頑張りにも期待したいと思います。
 それでは、最後になりましたが、旧中学受験コース6年生の皆さん、そしてお子様を最大限にサポートされたご家族の皆様、中学受験本当にお疲れ様でした。(二宮)