人工知能(AI)という言葉を最近よく耳にするようになりました。その細かい定義はよく分かりませんが、素人の私的には機械が勝手に考えて動くとか機械が勝手に判断をして指示を出すということのように認識しています。その認識が正しいのかどうか分かりませんが、その技術は我々の生活をより便利にするために使用されていくのだと思います。例えば炊飯器では気温や湿気など微妙な要素を加味して絶妙な炊き加減をAIが実現してくれたり、障害物を避けてお掃除をしてくれたりしてくれます。もちろんこの技術がどれほど大変な労力を費やして実用化に漕ぎつけたかは想像できますし、凄いことであると思います。しかし、この技術はこのためだけのものでは無いといことが少し心配なところでもあるのです。この技術が人間のためだけの便利さの果てにあるものなのか?その先には本当に全てのものの幸福が待ち受けているのかどうか?
自動車の自動運転を可能にするその技術は交通事故をゼロにする可能性を秘めています。それは何とも素晴らしいことです。同じその技術は容易く軍事転用も出来るのです。その時、誰が判断をして線引きをおこなうのでしょうか?まさかそれもAIに委ねるのでしょうか?科学技術の進歩は常に諸刃の剣とよく言われますが、原発しかり、大量殺りく兵器しかり、戦争しかりです。一部の人間の判断だけで進めてきたことで取り返しのつかないことが起きてしまったことが沢山あります。甘言に誘われてその本質を見失ってはいけません。
かといって、人間の判断が常に正しいわけでもありません。どちらに対しても不十分であることを前提として私たちは最適解を選んでいかなければなりません。(吉川)