ゴールデンウィークといいお盆休みといい昨年は形を潜めていた渋滞が季節の風物詩として復活したようです。誰も望んで渋滞に並ぼうとしているわけではありませんが、結果として渋滞に巻き込まれることを覚悟して帰省なりレジャーなりの計画をしているのだと思われます。その渋滞時にどう時間を消化していくのか、かつては家族全員がイライラしながら車中での不穏な空気を共有していたと思われますが、今や車に備え付けのものや持ち運び可能なタブレット端末なるものが流通している時代となりました。そのおかげで、イライラを我慢すればいいのは運転手一人となりました。自動運転システムが採用されるようになればその問題も解決されそうですが、そうなればそもそも渋滞自体が解消されることとなると思われますが。

 何にせよ、本来ならばマイナスの概念で多用される渋滞という言葉が戻ってきたことは少し喜ばしいような気がします。私個人としては、少し時間が掛かっても下道、遠回りで車が動いているほうが精神衛生上良いような気がするので可能な限り渋滞は避けています。渋滞を計画の一部と割り切っている人たちは案外それも快適な時間なのかもしれません。(吉川)