忘れ物をよくする生徒がいます。筆記用具や教科書やノートは言うに及ばず、挙げ句の果てには宿題をする事までも忘れてくる生徒もいます。宿題をしてくる事を忘れるというのは少し意味合いが違いますが、必要な物を持ってこない生徒にはどんな共通点があるのでしょうか。「つい、うっかりして」という事は誰にでもある事ですが、問題はその頻度にあります。毎時間のように教科書を持って来ない生徒に関してはその注意力というのか想像力の欠如を疑います。低学年であればそれは致し方無い事ではあると思いますが、小学校の高学年や中学生においてはその計画性の無さを危ぶんでしまいます。塾や学校でその日何をするのか、ある程度イメージを持って行動していくはずです。その想像力が働かないという事は何事に於いても準備不足という事態が起こるという事が想起されます。大切な物に関しては抜かりがないがそれ以外の所では抜けているとい事も有るかも知れません。それは最低限の責任を果たしているので問題が無いのかもしれません。ですが、個人のレベルでは無く社会のレベルでそれを見たときに許容されない事が多々あります。どんなに有能な人物でも税金を納める事を忘れる事やどんな世の中に貢献した人であっても交通ルールを忘れる事はあってはならない事です。
 大げさな事を言っていますが、「個人レベルの忘れる」が「社会レベルの忘れる」に発展していくであろう事は想像に難くありません。完璧な人間などいませんが、自分の為、世の中の為に忘れ物をなくす事を意識してもいいかもしれません。(吉川)