授業で文法の説明をするときによく感じるのですが、断定の助動詞「だ」とか格助詞の「が」とか、それを知って何になるのか、日常生活を送る上でのメリットとデメリットは何かとか、生徒に聞かれたら何と答えようとか考えてしまいます。実際に日常生活を送る上で手段方法を表す助詞「で」を知らなくても何ら問題なく生きていくことができます。ならばなぜその知識が必要なのか難しい問題です。受験生であれば入試で出題されるからとかといった名目は挙げられますが、これとて文法を覚えることの明確な理由にはなっていないような気がします。
 文法を正しく覚えることのメリットとは?テストにでるから覚えておけば、良い点を取ることができるといった目先の利益のためではなく、そこには正しい日本語を使いたいとか話したいといった渇望が付随していなくてはならないような気がします。相手とコミュニケーションをとる手段として会話は必要最低限のものであります。自分の考えを相手に正しく伝える為には、正しい表現が必要になってきます。誤解を無くし、スムーズに意思の疎通を図るその為の文法理解であると解することが私の中では腑に落ちるように思われます。
 実際にそんなことを知らなくても他人との遣り取りは十分に可能であると思う人も沢山いることでしょう。ですが、相手との関係性や親しさの距離感は必ずしも一定ではありません。所見であっても過不足なくまた、礼を失することなく遣り取りする機会は誰しもあることです。そんなとき会話の後ろ盾となってくれるのが文法なのかもしれません。そんなことを思っていても正しく生徒に伝えられないのは私の文法理解力の至らなさと言えるのかも知れません。猛省しつつ研鑽を重ねたいと思います。 (吉川)