5月12日に神奈川大附属中・高等学校(以下、神大附属)の塾対象説明会が行われる予定でしたが、神奈川県が新型コロナウィルス蔓延防止等重点措置区域に指定されたことを受け、対面での説明会は早々に中止となり、オンラインによるものへ変更となりました。
 神大附属の今春の入試は入試名称が変更となったり、午後入試が新設されたり、入試日程、募集定員なども大きく動いたので、どうなような入試結果になったのかとても気になっていました。オンラインによる説明会ではデータ的な説明は内容にほとんど組み込まれていませんでしたが、手元に詳しい資料が届きましたので、こちらを使って内容をしっかり確認しました。
 まず、第1回入試が2月1日午後(定員:40名)2科目(国算)で行われました。とても倍率が高くなるのではないかと予想しましたが、実質倍率は2.2倍で、例年行われていたA日程とほとんど変わらない倍率でした。募集定員が少なめで、厳しい入試になるであろうということから、午後入試を見送ったご家庭が多かったのかもしれません。
 第2回入試は2月2日午前(定員:120名)4科目で行われ、こちらの実質倍率は2.1倍でした。第3回入試は2月4日午前(定員:40名)4科目で行われ、こちらの実質倍率は6.1倍とかなり厳しい入試となりました。合格ラインは65%前後が目安となりますが、今春の第3回入試は少し難しかったようで、合格最低点は57%となっていました。
 変更点は上述のようにいろいろありましたが、細かいところでは、昨年まで算数の得点による足切りがあったのですが、その制度が廃止となりました。今までは総合点で合格ラインに達していても算数の得点が40点未満でしたら不合格となっていました。それがなくなり、他校同様、総合点による判定となりました。実際、第3回入試での合格者最低点は算数で37点でしたから新方式でしっかり判定されたことになります。算数が苦手なお子さんで神大附属を上位で希望されているお子さんは不安材料が少しだけなくなったかもしれません。
 直近の学校説明会が6月5日に予定されています。学校のホームページから予約が必要となります。詳細も含めてご確認の上、お申込をし、早い行動をとることをお勧め致します。(二宮)