先週で冬休み講習会が終了し、今週から通常授業が再開しました。冬休み講習会に参加してくれた受験生たちは並々ならぬ思いで授業や質問室、自習室に臨んでいたことが端から見てもよくわかりました。
特に入試本番を早く迎える中学受験コース6年生のほとんどが毎日質問室に参加して、長い時間、教室に残って勉強してくれていました。質問室では解説してあげながらその内容を裏紙にメモするのですが、「教えたことを己の力で再現できるかどうかが大切だから、メモに頼らないように。」と伝えてきました。それでも、「このメモはいる?」と聞くと、ほぼ全員が大事そうにメモを持ち帰っていました。
ところが、最近はよほどのことがない限り、メモを持ち帰ることがなくなりました。この時期なので、皆が質問に持ってくる問題は「○○中学の算数」や過去問題であり、その中でもかなり手強い問題です。つまり、入試問題でも最後の方の問題だったり、大問の(3)に当たるものばかりです。ですから、解説にもそれなりの時間を要したりするので、それ故、しっかり理解できていないとメモなしでは一人で解き直すのはかなり厄介なはずなのです。内心、「メモなしで大丈夫なのかな」とか「無理しているんじゃない」と思うときもあるのですが、解き直してきたノートの内容を見ると完璧な解答が並んでいるのです。「よくぞここまで力をつけてくれました!」と感心することしきりですが、まだまだケアレスミスも見受けられるし、取りこぼしもあります。ここまで力がついてきたからこそ小さなミスでの失点はなくしたいものです。
入試本番まであと3週間です。今、行っていることに自信をもって、そして、自分の力を信じて、最後までぶれることなく、邁進していってもらいたいと願っています。(二宮)