猛暑が続いていますが、日本は夏なので仕方がありません。南半球では季節は逆なので今は寒くなっているはずです。そもそも日本には四季があって三ヶ月毎に季節が変わっていくという気候の特徴を持っています。四季の変化があるから暑いも寒いも体験することができるのです。雨季と乾季の二つの季節しかない国やはたまた複数の季節の存在しない国も世の中にはあります。通年、同じ気候で過ごすという感覚はどういったものなのでしょう。温暖な穏やかな気候であればある程度羨ましく思いますが、砂漠のように厳しい環境ではぞっとしてしまいます。四季があるから一年にメリハリが生まれ、それぞれの季節毎に思い出や思い入れができる。一年間という月日があっという間に過ぎ去っていってしまう感覚もこの四季の有無と大きく関わりがあるのかもしれません。季節がないということは気候や気温が一定でいわゆる衣替えなどといったイベントは必要がありません。夏はスイカ、冬はミカンといった、季節の風物詩的な発想も存在しないということなのでしょう。クリスマス等の宗教上のイベントや大晦日や元日などの節目にはある程度自覚的になるのかもしれませんが、視覚的、感覚的な変化を体感して季節を感じることが無いということは我々日本人には到底理解できないことのように感じられます。残念ながら、四季の無い国に住んだことのない私には何とも興味深いテーマであるように思われます。いつかそんな国に住んでみたいものです。(吉川)
※来週のブログはお休みします。