森村学園は湘南台駅から中央林間駅で乗り換え、東急田園都市線つくし野駅から徒歩5分の所にある学校です。森村学園は学校としては比較的新しいイメージをお持ちの方もいらっしゃるでしょうが、今年で創立111周年を迎えた伝統のある共学校です。
森村学園の特徴はいくつもありますが、やはり一番に挙げられるのは、「言語技術(ランゲージアーツ)」に取り組んでいることでしょう。2012年に言語技術を導入した頃は全国でもたった3校だったそうですが、今ではその数も相当増えているとのことです。
何故、森村学園では言語技術を強化し続けているのでしょうか。それは日本型表現文化と世界標準型表現文化とでは大きな乖離があり、日本型表現文化だけを追求しても世界では通用しないと考えているからです。もちろん、日本特有の表現文化の良いところはたくさんあるので、大谷翔平選手のようにとは言っていませんでしたが、二刀流を目指すことが重要なのだと説明されていました。
学園の具体的な取り組みとして、論理的思考力、批判的思考力、鑑賞力などの育成に力を入れ、問答ゲームや空間配列の説明、絵やテクストの分析などを授業に取り入れ、母語の基盤となる言語記述の練習をしているそうです。そして、これらの取り組みを更に強化するために今年から言語技術授業を週1日から週2日に増やすことが決定したそうです。森村学園の本気度が窺えるものだと感じました。
大学合格者数などの実績を見ると、まだまだこれからのようにも感じますが、森村学園が力を入れて取り組んでいる言語技術は今後の大学入学共通テストにも活かされると感じますし、社会に出てから役立つアカデミックスキル、ソーシャルスキルとなり、世の中が更にグローバル化しても困らない力となるだろうと確信しました。
大学合格実績などの細かい数値は学園のホームページで確認できますが、言語技術の取り組みについてや学園の取り組みの熱量は実際に足を運んで確認された方がよいと思います。ご興味のある方は是非説明を聞きに行っていただきたいと思います。学校説明会やオープンスクールの日程はホームページで確認できます。動画配信も予定されるようなので、森村学園だけではありませんが、アンテナを張り巡らせて生の情報を入手し、受験校選択の一助にしてみてください。(二宮)