今春行われた私立中学の入試問題を、各中学校にお願いして送っていただいています。ほとんどの学校から問題が届きましたので、本格的に分析の作業を始めました。まだ作業全体の20%ほどの進捗状況ですが、各学校出題に工夫が見られます。まだ全ての学校の問題を見た訳ではありませんが、特にその題材の多様性には目を見張るものがあります。新型ウィルスの蔓延で我々もお世話になったワクチンの効果についての問題。大気中に浮遊するPM2.5に関する問題や、中学校の教科書で数年前に採用されたpHに関する計算問題など、教科書や予習シリーズにも載っていないような題材が見られます。今後分析が進めばまだまだ新しい題材を目にすることになりそうですが、いずれの問題でも必要資料なり、補足の説明が与えられてはいるのですが、ほぼ初見のような問題を前に苦労した受験生は多かったことは想像に難くありません。今後の授業の中で単に問題の説明だけでなく、関連する色々な話題を織り交ぜていかなくてはと思っています。(榎原)