早くも来週から12月となります。受験生は最後の追い込みに入っている時期ですが、くれぐれも体調に留意しながら、過去問を中心にできる限りの取り組みに全力を尽くしてもらいたいと思います。
さて、今回は5年生の算数についてです。通常授業で使っているメインテキストは5年生までで入試に必要な単元を一通り学習し終え、6年生で一年かけて本番の準備をするという流れで構成されています。必然、5年生で習う内容に主要単元が集中しています。そして、そこで出てくる例題数は多く、内容も難しいものが含まれていますから、毎週それを理解しながら前進することは決して容易なことではありません。
それでもやらなければ理解はできませんし、最終的な志望校への合格も叶いません。そんな中で、頑張りたい気持ちとは裏腹に中々理解が追いつかないジレンマやギャップの大きさに滅入ってしまいがちなのが入試レベルの算数の大変なところです。11歳の児童が立ち向かうには大きな壁なのですが、やっていけばそのギャップは小さくなり、理解が進むと問題が解ける喜びや楽しさに繋がっていきます。要は、ここまで来る過程でどれだけ粘れるかだと思います。その大事な役目が自分達だと思っています。
先々週は仕事算の流れでニュートン算を行いました。現6年生でも自信を持って解くことが難しい特殊算です。先週は容器の中に水が入っている中に重りを入れたり、仕切りで区切られている容器に水を入れていくときの水面の深さの問題を学習しました。今週は素因数分解を利用しながら、約数の個数を求めたり、最大公約数・最小公倍数の利用を学習しています。一つ一つを追っても先述したように一筋縄ではいかない内容ばかりです。新出単元なので誰でも最初からスラスラ解けるものではありません。理解するまでに苦労はすると思いますが、5年生には一つずつ壁を乗り越えてもらいたいと願っています。そのお手伝いをしっかり全うできるように私も最善をつくしたいと思っています。(二宮)