中学入試解禁日の来年2月1日まであと81日となりました。ついこの間100日カウントダウンが始まったと思ったら、それからもう3週間近くが経ってしまいました。この時期の時間の経過はとても早く感じます。
 今年も中学受験コースの父母面談をかなり行ってきましたが、来月2日から始まるものが最終回となります。前日行われる第6回合不合判定テストの結果を待つことはできませんが、それまでの模試の成績の推移や最近解いてもらっている受験校の過去問の様子を考えながら、ご家庭の入試日程を最終確認させていただくことになります。
 中学入試の第1志望校合格率はおよそ30%と言われています。これは多くの児童が偏差値の高いチャレンジ校を第1志望校にしていることが多いからです。このことに関しましてはとても同意できることです。受験するからには高い志を持ってやり抜くことは大切だからです。
 ところが、実際の中学受験校は自分の行きたい学校ばかりを並べることはできません。やはり、結果も求める必要があるからです。実際にはチャレンジ校、実力相応校、安全校に分けて日程を組んでいくことが一般的な受験パターンとなります。ここで戦略なポイントとなるのが安全校の扱いでしょう。
 もちろん、安全校ですから他の受験校と比較すると偏差値は下がる学校となる訳です。しかし、偏差値が全てではないということを理解して学校選びをしてきたはずです。このことを信じて受験日程の早い時期に安全校の合格を勝ち取ることが今回の受験を成功させる最大のポイントになると私は考えます。若干12歳のお子さんが乗り越えようとしているかなり大変な戦いです。もちろん、ライバル達に勝たなければなりませんが、まずは自分に勝たなければ今まで頑張ってきた実力を発揮することはできません。つまり、肝は入試当日にどれだけ平常心で臨めるかなのです。そのための早い時期の安全校合格が必要になる訳です。ここで合格が勝ち取れれば、気持ちにも余裕が生まれ、自信に繋がります。入試日程の後半に予定されている受験にもアドバンテージを持って臨めるはずです。偏差値で多少劣ろうが自分達の目で肌で確認してきた学校ですから自信を持って入試日程の早い時期に安全校をしっかり組み込んでいただきたいと思います。
 面談当日はこのようなことも含めてしっかり話し合っていきたいと思います。今回の面談を最終回としておりますが、入試が終わるまでお付き合いさせていただきますから、その後も様々な点でご相談などあるかと思います。今後も何なりと申しつけていただければと思います。(二宮)