一ヶ月ほど前の記事で、横浜雙葉中学校が来春の入試で従来の2月1日午前の1回入試から2月1日・2日の複数回入試に変更するという報告をさせていただきました。その横浜雙葉中学校ですが、2023年4月1日より上智大学との高大連携協定を開始しました。教職員や学生・生徒の相互交流、連携を通じて、より魅力ある大学・高等学校づくりを推進していくということです。
 最近では、男子校や女子校の共学化が進んでいます。大学附属校になったり国際関係の学校に様変わりして、それがきっかけで人気校になり、偏差値を大幅に上昇させています。それに対して、従来からある女子校の多くは、生徒集めに苦戦し、ここ数年においても偏差値を下げている学校が目立ちます。横浜御三家である横浜雙葉も例外ではなく、四谷大塚の偏差値では52まで下げています。ここまで横浜雙葉が入学しやすい学校になってしまうとは思いもしませんでしたが、実は横浜雙葉だけではありません。人気校の横浜共立や鎌倉女学院なども同様なのです。それに対して、数年前から入試回数を増やしたり、算数や国語の1科入試を推進してきた湘南白百合学園は低迷状態から少し戻してきた感があります。かつては60ほどあった偏差値が47あたりまで落ちましたが、今回の入試で52まで上がってきました。
 このように、昔ながらの状態で動きを見せないと、時代に取り残されてしまい、低迷していってしまうのでしょう。時代に合った学校改革を進めている学校はやはり評価されていると思います。その最たる例が洗足学園なのではないかと思います。今ではあのフェリス女学院に追いつけ追い越せの勢いがあります。個人的には男子校、女子校の昔ながらの雰囲気は大好きです。できる範囲で学校改革を進めつつ、昔からの伝統を守りながら素敵な学校作りを進めていっていただきたいと思います。(二宮)