中学受験コースで使用しているメインテキストである「予習シリーズ」。昨年は4年生のテキストが改訂され、今年は5年生のテキストが改訂されました。そして、来年はいよいよ6年生のテキストが改訂され、3年計画での改訂が完結を迎えます。
今回の改訂では、カリキュラムが全体的に前倒しになったこと、扱っている問題が例題も含めて若干難しくなったことなどが挙げられます。
このテキストを使い始めて一年弱の期間、中学受験コース5年生の児童を指導してきましたが、初めは旧テキストとの難度のギャップから新テキストの使いにくさを感じていました。もともとボリュームのあるテキストでしたがこれに難度が加わったことにより、すべてを消化することは一段と難しくなり、扱う問題を絞った方がよいという結論に至りました。これにより各回でのポイントがより明確になり、教わる側も授業が受けやすいように感じたのではないかと思います。演習する問題量は徐々に増やしていけば良いし、まずはこのテキストの構成にしっかり慣れることが第一だと考えたことが良かったのだと思います。5年生内容は、すべてが新出単元でしかも一つ一つにボリュームがあります。それが次から次へと大事なものが出てくるので一番厄介な学年であることは間違いありません。
その中で、最初は苦戦していた児童達も少しずつペースにも慣れてきました。扱っている内容は、「速さと比」や「平面図形と比」、「図形の移動」やニュートン算を含む「仕事算」、直近ではグラフを使った「水深の変化」を学習していますが、これらの難しい内容でもしっかり取り組めるようになってきたことは、もの凄い成長だと感じています。まだ、自分一人では中々解決できない部分もありますし、例題を真似て数字を当てはめて答えを求めるような段階だったりもします。今後はもっと論理的に解けるようにしていかなければいけないので、演習量を増やしながら自分のものにしていく努力が必要です。5年生には時間がある分、今はしっかり解くということを心掛けていってもらいたいと思います。(二宮)