2023年度受験用の私立高校の内申基準の数値がだいぶ出揃いました。昨年度基準と比べてみると、多くの学校は数値に変更はないようですが、一部の学校、特に生徒数が増えている学校については数値のアップや加点項目が厳しくなっているようです。

内申点の基準については学校ごとにその数値の出し方も基準となる数値も異なります。
3年11月時点での内申点で判断するががほとんどですが、中には2年学年末の内申点を含む学校や3年前期内申点と11月時点の内申点のどちらか数値の高い方をとる学校もあります。
数値の判断として見る成績では多くの学校が9教科で判断をしますが、偏差値の高い学校や特進コースや選抜コースなど一部のコースでは5教科で判断する学校もあります。

また基準の数値に満たない場合でも、内申点の加点によって確約がもらえるケースがあります。例えば、志願校の基準の内申点が「5科17以上」で、自分の内申点が「5科16」だとします。1ポイント足りないので基準に足りていませんが、その高校に内申点の加点制度があり、条件を満たすことができれば確約がもらえるというケースです。加点の条件や点数、上限などは高校やコースによってさまざまですが、例を挙げると以下のような内容です。

・皆勤、精勤
・各種検定(英検・数検・漢検)3級以上
・生徒会役員、委員会の長、学級委員長など
・部活動の部長(副部長)
・部活動で県大会以上の出場
・同一部活動3年間所属
・ボランティア活動の参加
・スポーツ活動で顕著な成績
・父母または兄姉が卒業生または在校生
・学校説明会、個別相談会などへの参加 など

一方厳しい基準もあります。それは欠席日数の基準です。
内申点が基準に満たしていても、高校側が定める「欠席日数の基準」を超えていたら、確約はもらえません。欠席日数の基準は、3年次の1年間や中学3年間の合計、各学年で見るところなど、学校によってさまざまです。
例えば、3年次欠席10日以内、3年間欠席30日以内など

加点項目の条件が変わることがありますので、高校の入試説明会に参加したり、資料を取り寄せるなどして、最新情報を確認してもらいたいと思います。(青山))