今回は、2023年度私立中学入試における変更点(神奈川県内が中心)を現時点でわかる範囲でまとめました。今後も入試要項等が学校のホームページを通じて発表されますから、最新情報のキャッチを心掛けていってもらいたいと思います。また、塾対象の学校説明会も開催されますから、手に入れた情報はこのページ上でも随時ご報告していきたいと思います。

【関東学院】
 二期を2月5日午前から2月5日午後に変更されます。それにともなって、試験科目も4科から2科へと変更となります。

【湘南白百合学園】
 帰国生入試において、面接が廃止となります。海外からはオンラインで対面での入試と同時刻に行われるそうです。A方式(英国算)かB方式(国算)のいずれかの選択となります。

【聖セシリア女子】
 2月1日午後に算数1科スカラシップ入試が新設されます。

【聖和学院】
 アドバンストイングリッシュコースとリベラルアーツコースが開設されます。

【洗足学園】
 第1回、第2回入試を4科入試のみで行います。これにより第1回~第3回まですべて4科入試となります。

【桐蔭学園中等教育】
 各回で女子の募集人数を増やすそうです。
・2月1日午前 4科入試と探究型入試から選択:男女各30名。
・2月1日午後 国算2科入試:男女各35名。
・2月2日午後 2教科入試とグローバル入試から選択:男女各30名。
・2月5日午前 4科入試と2科入試から選択。男女各30名。

【東京都市大付属】
 2月1日午前入試が新設されます。それに伴い、募集定員が大きく変更となります。
・2月1日午前 Ⅰ類:40名、Ⅱ類:10名
・2月1日午後 Ⅰ類:60名、Ⅱ類:40名
・2月3日午前 Ⅰ類:40名、Ⅱ類:20名
・2月5日午前 Ⅰ類:20名、Ⅱ類:10名

【桐光学園】
・2月1日午前の女子の定員を60名から50名へ。
・2月2日午前の女子の定員を40名から50名へ。
・第3回入試を2月4日午前から2月3日午前へ日程が前倒しとなります。

【山手学院】
 B日程を2月2日午後から2月3日午前に変更となり、それに伴って入試科目も2科から2科・4科選択となります。

【横浜隼人】
 第3回入試の日程が2月5日午前から2月6日午前に変更となります。

【横浜市立南高校附属・横浜市立サイエンスフロンティア高校附属】
 横浜市立2校が男女合同定員となります。これにより、南高校附属は男女計160名、サイエンスフロンティア高校附属は男女計80名に。
※神奈川県立相模原中等教育学校と平塚中等教育学校は2022年度より募集定員を男女計160名に変更しています。

 神奈川県は日程や定員の変更はあるものの、その他の動向では東京都と比べると大きな変化はありません。都内では女子校から共学化への動きが感じられます。顕著な例では、2018年に村田女子が広尾小石川に変更となり、大人気となっています。2023年でも目黒星美学園が共学化となりサレジアン国際学園世田谷へ、東京女子学園が共学化となり芝国際へと生まれ変わります。どちらも本科以外にインターナショナルコースや国際生コースが併設され、特色のある学校から人気が高まる気配があります。
 また、都内では大学附属校の動きもあります。男子校の日本学園が2026年から明治大学の系列校となり、校名が明治大学付属世田谷と変更になることが決定しています。これに伴い、共学化となります。
 都内のこのような動きから、そのうち、神奈川県内でも大きな動きがあるかもしれません。(二宮)