6月8日(水)に行われた森村学園の学校説明会へ行ってきました。小田急線中央林間駅で田園都市線に乗り換え、4つめのつくし野駅で下車。駅からは徒歩5分ほどです。
 会の開始まで、先に行われた体育祭の様子がスライドショーでスクリーンに映し出されました。コロナ禍の影響で、一昨年は体育祭は中止、昨年は中等部と高等部を別々に開催したとのことです。中高合同の開催は久しぶりだったこともあり、大いに盛り上がったようでした。
 今年就任されたマックスウェル校長の挨拶では、冒頭の挨拶がいきなり英語で始まったので、会場内に緊張が走りましたが、その後は流暢な日本語でお話しして下さいました。1910年創立で、100周年を過ぎて、コロナ禍・ウクライナ戦争・中国でのロックダウンの影響などといった現況の世界情勢を鑑み、それを乗り越えた先を見据えた「未来志向型教育」を提唱されていました。「アカデミック」「グローバル」「テクノロジー」の3本の柱からなる「イノベーションマインド」を推進していきたいとのことでした。今後の強化項目として、大学進学結果を向上させること、教科指導のさらなる発展、生徒の心のケアの強化の3つを掲げられました。
 教育の特色についてのお話では、校長先生のお話にあった「アカデミック」「グローバル」「テクノロジー」の内容の説明がありました。はじめに「アカデミックマインド~言語技術教育・課題解決型授業」についての説明がありました。日本型と他の世界標準型ととの違いを理解し、聞く・話す、読む・書く、考えるといった言語記述のスキル向上を目指すものです。また、このスキルを前提にして、課題解決能力を高める授業が行われているとのことでした。「グローバルマインド」は英語の授業スタイルです。中1・中2時には、生徒のレベルに合わせた20名程度の少人数クラス編成で、英語のコミュニケーション能力を高めます。また、中3以上の希望者にはアメリカの学校の卒業資格を取得できるプログラムも用意されており、海外留学はもちろん、国内大学を「帰国子女枠」で受験することも可能になるそうです。「テクノロジーマインド」はICT教育の充実を図るプログラムです。生徒全員に2 in 1 PCを配布し、Microsoft Teamを活用して、各種連絡や課題の提示、提出などに活用しているとこのでした。
 続いて、今春の大学入試結果の報告がありました。国公立大学には26名の合格者を出しました。文系の大学で苦戦したことが伝えられましたが、理系の進学状況としては過去最高の状況だったとのこと。早慶上智ICUは60名の合格、GMARCHは163名となり、私立大学の合格者の「厳格化」が実施される前の水準に戻ったとのことでした。
 教頭先生からは、中等部入試についてコロナ対応入試2年目。追試験の用意(該当者4名受験2名合格1名)来年度は未定。2023年度の募集要項では、日程の変更はありません。2月1・2・4日午前の3回。各回2科4科選択。4科受験生は国算の200点満点と、4科350点を200点に圧縮した得点の2つの判定点のうち、得点の高い方を合否に使うことになるとのことです。帰国生入試は12月18日に行われるとのことです。今春の入試結果についてはHPに詳しい情報が掲載されるとのこと。実質倍率は、第1回が2.2倍、第2回が3.0倍、第5回が5.0倍でした。
 最後に、今春の中学入試問題について各教科の先生から説明がありました。合格者平均と、不合格者平均の差が大きかった設問を取り上げ、合否を分けた(と思われる)設問について、出題の狙いや解答のポイントなどのお話がありました。おそらく、受験生向けの説明会でも同様のお話があることと思います。来春の問題については、各教科とも大きな変更はないとのことでした。
 今月22日・23日に予定されている第1回学校説明会は、既に予約で満席とのことです。受験を考えている方は、夏休みに予定されている「児童のための学校説明会【7月24日(日)】」や「オープンスクール【7月30日(土)他】」に出かけてみることをお奨めします。(榎原)