先日、健康診断に行ってきました。取り立ててどこか体の調子が悪いわけでも無かったので、楽な気持ちで臨めていたのですが、最初の血圧検査で躓いてしまいました。運動をしていた若い頃から血圧が高めで健康診断の際には毎回ひっかかっており、遺伝的なこともあるとお医者さんに言われたこともあったので、特に気にしていませんでした。そのような事情を話すと、大抵の検査の方が「わかりました」で済ませてくれるのですが、今回の検査の方は全く容赦が無く、「そうですか、ではまた後でもう一度測りましょう。」と譲りません。結局全ての検査を受けた後、もう一度血圧を測ったのですが、どうも数値は高いままです。「落ち着いて、二、三度深呼吸をしてもう一度測ってみましょう。」と言われて五回目の測定で納得いく数値が出ました。そもそも何度も測って低い数値が出れば良い物なのかどうか疑問が残るところではありますが、当初私はこの検査技師さんに対して少し煙たい印象を持っていました。私本人が認めているのであれば、数値が高かろうが、大目に見てくれてもいいのではという風に思っていたのです。しかし、そもそも健康診断の意味合いを考えれば、一年に一回のこの検査で病気の疑いがあればそれを報告し改善を促すことが第一義です。その可能性を見過ごすことはプロとは言えません。仕事とは言え、見ず知らずの私の体を慮り、大病になるリスクを回避するための働き掛けをしてくれた検査技師さんは素晴らしいと思いました。一回で済むならば手間も掛かりません。しかしそれを良しとせず、妥協をせずに行動するその姿勢に尊敬の念を抱きました。来年はお手間を取らせないように、今からしっかりと精進したいと思いました。(吉川)  

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