現在、当教室に在籍の中学受験コース6年の児童、中学3年の生徒はほぼ毎日教室に足を運び、自分の目標に向けて頑張ってくれています。
小学部でいえば、中学受験をしない児童は高校入試がまだまだ先だから今は楽をしていてよいかというともちろんそのようなことはありません。中学部でいえば、高校受検に向けては中学3年生から頑張ればよいかといえば、やはりそれは「ノー」と答えなければいけません。
実際、SHOSHINに通ってくれている小学生を見ると優秀なお子さんが多いのですが、それでも、難しい内容を含む授業に前向きに参加する姿勢だったり、提出用のプリントに粘り強く取り組んだりしながら頑張っている訳です。
この流れでまずは小学生についてですが、私が担当している算数でいえば、小学5年から内容が一段と難しくなります。小数のかけ算やわり算、立体の体積、平均を含む単位量あたりの大きさ、倍数・約数を学習してからの約分と通分を経て、異分母の分数のたし算、ひき算へと進みます。そして大きな壁となるであろう割合、速さが待ち受けます。簡単に並べただけでもそうそうたる顔ぶれですが、小学5年の一年間でこれらすべてを学習することになります。これは本当に大変なことです。中学生を担当していて感じることですが、数学が苦手な生徒の多くは小学算数でつまづいてしまっていることが起因しています。学習内容をその時点でしっかり定着させていかないとこのような事態を招くこととなり、大変な思いをすることになります。在り来たりですが、そのためには日々の努力の積み重ねしかありません。小学生から中学生に上手く繋げるためには、学習が大変になる小学5年生から学習のリズムを作っていくのがよいのではないかと思います。現在、物事を消化させるのに時間がかかってしまうお子さんなら小学4年生から少し多めの助走をとってもよいのではないでしょうか。
次に、中学生に話を移します。父母面談で学習面について話をさせていただくと大抵、「これから頑張らせます」というような悠長な返答を聞く場面が少なくありません。「これからとはいつからですか?」と疑問に感じてしまいます。ご存知の方も多いと思いますが、県内の公立高校進学に向けては中学2年生の後期の内申点が入試資料に加わります。そして、それは九教科すべてが対象となります。では、中学2年生の後半に頑張れば大丈夫かというとそれは既に手遅れといわざるを得ません。なぜなら、中2後期の内申点は前期の内申点も参考にされるからです。中2の前期の内申点を全教科とも納得できる成績を残すためには綿密な学習計画だったり、机に向かう習慣だったり、これらを支える原動力となる目標がしっかり決まっていないと難しいことだと思います。これらのことを達成させるためには、やはり中学入学後からすぐに始めることだと考えます。一番大きいことは学習習慣の確立です。人が生きていくためにはいろいろな習慣を身につけていかなければいけませんが、ものによってはとても大変なこともあります。これらと同様に、学習習慣も一朝一夕で身につくものではありません。学習計画も次からはこうしていこうなど微調整を繰り返してより良いものへと形を変えていく訳ですが、今までの経験があってからこそのものだと思います。
これらの理由等から中学受験をしない児童でも小学4年生から、遅くとも小学5年生から思考力を中心とした学習を進めていくこと。中学生ならリスタートという意味合いからも中学1年生の初めから動き始めなければいけません。
当教室では過去46年間、時代の変化に対応させながらSHOSHINとしての理念を持ち、確固たる指導方針をもとに授業を行ってきました。先日、2022年度向けの教室説明会の日程が決まりましたので、ご案内させていただきます。
年内は12月18日、年明けは1月8日、1月22日(すべて土曜日)の全3回を予定しており、時間はいずれも13:00~14:00です。場所はSHOSHINで行います。これから通塾をお考えの教室在室生のご兄弟の方、一般の方を問わず、話を聞いてみようという方は大歓迎です。上記日程でご都合が合わない場合はお問い合わせいただければ対応も可能です。ご検討のほどよろしくお願いいたします。(二宮)