SHOSHINの夏休み講習会もⅡ期までが終了し、今週いっぱいは夏季休業期間に入っています。児童や生徒の皆さんの多くは学校の宿題に追われていることと思います。特に、中学受験コース6年生・5年生と中学3年生はⅠ期・Ⅱ期は毎日通塾していましたから、なかなか学校の宿題までは手が回らなかったことと思います。この期間を利用して学校の宿題は早めに終わらせられればよいですね。
さて、この期間の過ごし方について触れておきます。まず、学校や塾が休みだからといって不規則な生活をしていませんか。このような期間だからこそ普段と変わらない生活リズムで過ごすべきです。朝は早めに起床して、時間を意識して、計画通りに学習を進めていきましょう。そして、夜はなるべく早く就寝するように心掛けましょう。やるべきことがたくさんあっても効率よく消化していかないと体のためにも頭のためにも良くありません。このことを一番に考えながら生活していくことが大切です。
ここで大事な時期にある学年に向けてアドバイスをしておきます。
まずは、中学3年生です。数学はこの夏休み中に2次関数(yはχの2乗に比例する関数)を学習しています。入試レベルの難しい内容も扱っていますが、学校の定期テストで頻出の内容を中心に指導していますから、その部分の理解を固めておいてください。そして、前期期末テストに向けての準備です。中学3年生にとって、今回の期末テストは入試資料につながる大事なテストです。9教科と負担は大きく、内申点のことを考えますと、どの教科も落とすことはできません。しっかり成績を残すには周到な準備が必要です。自習室を利用してくれている生徒もいますが、計画性のある学習を心掛け、自分の目標に近づけるような結果を出してもらえることを願っています。
次に中学受験コース6年生です。講習会中は一人一人を見ていく形式を採っていますが、この時期を考えると半数の児童が基本内容の定着が不十分な状態です。このままでは後期以降の学力の伸長に黄色信号が点ることになります。速さにしても濃度にしても特珠算にしても基本的解法ならば自分で確認すべきところを怠っているように感じます。もちろん、理解に苦しむものに関しては積極的に質問しに来てもらいたいとは思います。何故このような書き方をしたかといいますと、自分で確認できるものまで質問しに来ている児童がほとんどだからです。質問することが悪いと言っている訳ではありません。自立した学習を進めていかないと中学に進学してからも大変だと感じているからです。この点は今後も心掛けてもらいたいと思っています。そして、問題となる計算問題集が終わっていない児童に関してです。休み中に少しでも多くの問題に触れ、消化することに努めてもらいたいと思います。決して作業で終わることなく、解法をしっかり確認して歩を進めなければ意味がありません。このことは肝に銘じておいてください。「○○中学の算数」に取り組くんでいる児童に関しはこの調子で頑張ってもらいたいと思います。すべてが入試問題ですからかなり難しく、思うように捗らないかもしれませんが、じっくり考えること、粘り強く取り組むことを心掛けてください。できれば、解く楽しさを感じてもらえたら最高ですね。
最後に中学受験コース5年生です。夏休み講習会では比、正比例と反比例、相似な図形を学習しています。特に比は算数の核となる最も大切な単元です。既に学習している割合の概念を含むものですが、この単元を無事克服できるかどうかで今後の算数の成績が決まると言っても過言ではありません。とは言っても「比と割合」はなかなか難しいものなので、焦りは禁物です。この夏休み講習会では先取り授業を行っていますから、後期に入って予習シリーズ下巻で最初から再びおさらいしていきます。ですから、難しめの内容は後回しでも構いませんので、是非、基本内容を確実にできるように練習しておいてください。Ⅱ期までで既に予習シリーズ下巻の第6回まで終了していることになります。後期授業が始まると、恐らく今までより学習がスムーズに進むと思いますし、算数が苦手だったり、学習の進め方に苦戦していた児童も自信を持って取り組むことができるはずです。そのためにも既習内容は一つ一つ丁寧に学習しておいてください。
記事を書いているうちについつい長くなってしまいました。今回触れていない学年につきましては機会を見てまたアドバイスしていきたいと思います。最後の最後になりますが、どの学年にも共通することがあるので伝えておきます。それは、もっと計算力を強化しなければいけないことです。特に、暗算力が圧倒的に弱いように感じます。計算と蔑ろにせず、毎日でも計算練習に取り組む習慣をつけることが大切であるということを付記しておきます。(二宮)