算数の偏差値が50を下回っている生徒の傾向として、計算間違いや思い込みで解いてしまうなど、ケアレスミスによる取りこぼしのケースが考えられます。入試では丸一つの差で合否が決まりますから、このミスは致命的なものと肝に銘じなければなりません。この対策としては日頃から落ち着いて問題に取り組むことを意識していくことに限ります。問題をしっかり読むとか計算問題では過程をしっかり書くなどということを徹底させることです。当たり前のことですが、それができていないのでミスに繋がっている訳です。
偏差値が40前後で苦しんでいる生徒の傾向としては、間違いなく基礎基本の定着ができていないことです。計算では、小数の計算、分数の計算です。小数の計算ではかけ算でもわり算でも小数点の位置を間違えるとか、分数の計算では約分のし忘れ、分数と整数のわり算でも分母分子の振り分けがしっかり理解できていないことによる失点などがあります。各単元の内容では幅広く扱いますが、これだけは外せないという部分があります。そこは絶対解けるようにしておかなければなりません。これらに関しては反復練習することで定着させられますし、計算スピードもついていきます。各単元の基本内容でも例題、類題でしっかり練習を積み重ねていけばテストでの得点の上積みは十分に見込めます。
しかしながら、これらを中途半端にしてしまっているので、公式が頭に入っていない、習ったけどやり方を忘れてしまったということの繰り返しで、中々現状を打破できないでいるのです。まずは、この程度までは必ずできるようにしてやるという覚悟を持った取り組みが必要で、そのためには多少の努力はかかせないものとなります。
現在、算数の授業内でも、6年生、5年生を問わず、このあたりを意識した取り組みを行っているところです。できることから行動を始めていけば必ず状況は上向いていきますし、そうなれば次の目標に向けての原動力にも繋がっていくはずです。それを少しでも多くお手伝いしていきたいと思っています。(二宮)