昨年(2020年)は、コロナ禍で様々な出来事が延期または中止になることがありました。その中の一つに、UNESCO(ユネスコ)の世界遺産委員会の開催中止があります。世界遺産登録がされると、その年の中学入試の社会では必須の出題項目となります。2年前の2019年には、『百舌鳥・古市古墳群』(大阪府)が世界遺産に登録され話題になりました。それまでにも『長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産』(長崎県・熊本県)や『神宿る島 宗像・沖ノ島と関連遺産群』(福岡県)などほぼ毎年のように登録がされ入試で出題されています。
日本にある世界遺産登録数は全部で23件(文化遺産登録が19、自然遺産登録が4)です。日本では1993年に初めて世界遺産登録がされました。今年の世界遺産登録は7月に正式決定されますが、『奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島』(鹿児島県・沖縄県)が国内5つめの自然遺産になることがほぼ確実となりました。これまでの自然遺産は知床(北海道)、屋久島(鹿児島県)、白神山地(青森県・秋田県)、小笠原諸島(東京都)です。10年ぶりの自然遺産登録、正式決定が待ち遠しいです。
5年生の授業でちょうど九州地方の学習にはいったので、生徒たちには位置も含めこのことを伝えました。6年生には水曜日の授業で解説します。(青山)