中学三年生たちは最後の内申点を上げるためのチャンスである中間テストが始まりました。そのための試験対策として通塾日以外にも塾に足を運んで早い時間から学習をしている生徒を多数見かけました。この努力が何とか結実して欲しい心より祈っているところです。
さて、そんな中、生徒たちの学習の仕方に変化があったことに気が付きました。スマホを見ながら学習をしている生徒がるのです。スマホを見ながらと言っても、動画を見たり音楽を視聴したりというわけではありません。ネットを使って何か調べ物をしているというわけでもありません。その生徒が見ているのはノートを写した画像でした。その画像を見ながら更に別のノートにまとめたりしているようです。
中学生がスマホを持つのは当たり前の時代となり、それが学習の仕方にも影響を及ぼしているということのなのでしょう。ある生徒が、学校に提出する作文を見て欲しいと私の所にやって来ました。ですが、差し出されたのはスマホの画面です。普段作文の添削などはよく行いますが、たいがいが原稿用紙や国語のノートです。スマホの画面で添削には面食らってしまいました。
実際に添削を試みると、どうも文章が頭に入ってきません。なぜかと考えてみると、スマホの画面は横書きです。原稿用紙二枚分の文章を横書きで読むことは、縦書きの文章に慣れている私には違和感しかありません。また朱筆などで線が引けないこともストレスになりました。
しかし、今後はこのような傾向が増加していくことも十分に考えられます。私としては慣れていく以外にはありません。ソーシャルネットワークの普及はこんなところにも影響を及ぼしているのかと思いました。 吉川