予定通り、昨日から中学受験コース6年生の父母面談が始まりました。主な内容は、どこの学校を受験するかということです。生徒達がここまで頑張ってきたこと、そして残された時間での学習のモチベーションを考えれば、第一志望校は尊重しなければなりません。問題はそれ以外の受験校をどの日程に組み込むかです。
以前は、2月1日にA中学を受験し、合格できたら2月2日はB中学を受験し、不合格だったらもう一度A中学の2次試験を受験しに行くという流れを作り、そのための出願の準備を行わなければなりませんでした。願書を取り寄せ、それに記入し、受験料を支払い、しかし確実にそのうちの一校は受験しない訳ですから、理解しているとはいえ、出費が重なることにもなりました。しかし、これは「以前は、・・・」の話です。
ここ数年で、「ウェブ出願(インターネット出願)」が可能な学校が増えてきました。というよりは、ウェブ出願が主流になりました。パソコンやスマートフォンの普及によるネット社会における自然の流れといえるでしょう。
このウェブ出願ですが、実は受験生(ご家庭側)と学校側の双方に大きなメリットがあります。(※ここでは、学校側のメリットは割愛します。)まず、受験生とご家庭の立場で考えますと、事前に複数日程の出願を行わなくてもよいことになります。受験校の合否を確認してから次の受験の出願をウェブ上で行えばよい訳です。もちろん、出願期限は学校によって様々ですから、学校の組み合わせによって十分でない場合もありますから注意は必要ですが、基本的には出願期間が延びたと捉えることができ、これは受験生にとって大きなメリットといえます。また、親御さんの立場で考えた場合、願書等、書類に記入する量を減らすことができます。なるべく綺麗な文字で書かなければならない、書き損じてはいけないというプレッシャーなどの負担を減らせることは助かりますよね。更に可愛いお子様のためとはいえ、受験料が積み重なることは大変です。これを多少なりとも回避できることも大きなメリットといえるでしょう。その受験料の支払いもカード決済だったり、コンビニやネットバンキングでの支払いも可能になっていますから、支払いも楽になったと感じられると思われます。
このように、便利なウェブ出願ですが、注意点やデメリットもあります。当然のことながら、インターネット環境が整っていないとかプリンターがないというご家庭があるということです。また、環境が整っていても、コンピューターに疎いので出願に不安があるということも考えらるでしょう。更に、メールアドレスの登録やお子様の写真をアップロードして願書に貼り付けなければいけなかったりするので、そのような作業を手間だと感じられる方もいらっしゃることでしょう。このような場合は学校に相談すれば、力を貸していただけますし、それによって解決はできますからご不安にならなくて大丈夫ですが、こんな思いをするのなら昔ながらの出願方法がよかったと感じられる方もおられることでしょうね。
しかし、多くの学校の出願方法がこのような流れになっていますから、早めに準備を始めることが大切です。前述のように学校に確認や相談されたり、ネット出願の勉強をして、来たるべき時に備えることが必要です。私はウェブ出願経験者ではないのであまり偉そうなことは言えませんが、何かのお力にはなれるのと思いますから、そのときは何なりとご相談いただきたいと思います。(二宮)