中学校の英語学習に変化があります。以前にもこの場で中学校の定期試験の問題について触れたことがありましたが、生徒たちに学校での英語の進捗状況を尋ねると、「教科書を使っていない」「先生の手作りプリントで授業をしている」「どこをやってるのかわからないけど、〇〇〇(文法)をやってる」という回答が目立ちます。従来は教科書に沿って授業が進み、Lesson〇の〇〇ページといった回答でした。これが英語の変化の1つです。

 また、学校で配付されているプリントの内容をみると、デジタル教科書の抜粋を用いて、和訳の全文が掲載され読解力や思考力を試す問題を扱っているものや、文法中心にまとめたものを活用しているようです。

 もう1つの変化は、中学校では扱わない文法事項が掲載されていることです。具体的には中3生の関係代名詞whoseやwhom、関係副詞whereなど。また中2生の動名詞・不定詞の単元では動詞につづくto~と~inigで意味の異なる使い方や熟語表現など。この中2生で扱っている内容は中3生も学習していない高校英語で扱うものです。現中学3年生は高校生になってから学習することになります。ただし、すべての中学校でこのような指導を行っているわけではないようで、学校間での英語格差が生じているのかもしれません。

このような現状を踏まえ、「中学英語の変化」について教材会社でもセミナーを開くようなので、来週はこのセミナーに参加をしてきます。その詳細はまたこちらでお伝えします。(青山)