湘南白百合学園のオンデマンドによる塾対象説明会を視聴させていただきました。対面での説明会もありましたが、オンデマンド配信との選択ができましたので、学校へは何度も足を運んでいるため、今回はオンデマンド配信の視聴による参加とさせていただきました。後日、詳しい資料や学校案内、ポスターを送付していただけるとのことですから、とてもありがたく思います。
 さて、その湘南白百合学園ですが、どちらかと言えば、閉鎖的なイメージがあった感は否めませんでしたが、2020年度入試で大きな変更点がありました。2月1日午後の算数1教科入試。2月2日午前入試では4科入試または国語・算数の2科入試の得点に英語資格のグレードを得点化し合算した総合判定としたものへの変更。また、一般入試での面接廃止です。これらは今までの湘南白百合を知る関係者からすると大きな入試改革と感じたことでしょう。特に、長年、受験機会を一度しか設けていなかった学園が、算数1教科入試に参入し、複数回入試に移行してきたことには少々驚かされました。これは、グローバル教育、ICT教育に引き続き、最近よく耳にする「STEM」教育を強化していきたいという学校の思惑に繋がり、そのような力を持った生徒を確保したいというメッセージだと受け取ることができると思います。
 そして、これらに加えて、2022年度入試では更に変更点があります。2月1日午後に国語1教科入試が加わります。算数1教科入試と合わせて定員20名ということになるそうです。一般的に国語が得意とされる女子受験生にどのような入試を課すのか興味のあるところですが、とりあえずの対策は過去の入試問題を練習しておけばよいとのことです。入試は60分100点満点で、言語が30点、説明文が30点、小説+思考力が30点+10点という配点となるそうです。そのうち、サンプル問題が提示されると思いますから、それを参考にされるとよろしいかと思います。
 今後も「愛ある人として」という教育目標のもと、国際社会の平和と発展に寄与しようと様々な分野に踏み出す女性の育成に力を入れていく覚悟が感じられました。ビデオの中で現在、日本赤十字社に勤務されているOGが登場し、話をされていましたが、学園での生活や教育が今の人生の考え方の基礎になっているとはっきりした言葉で伝えていました。「誰かのために喜んで自分の力を使う」というカトリックの教えの一つが、卒業生の進路として国際機関や医療従事者への道を選択することが多い特徴なのかもしれません。
 今後、小6・小5生を対象に少人数見学会が予定されています。各回20組を定員とし、6月に1回、7月に5回、8月に2回、計8回を予定しています。昨今の状況から学校説明会の予約は早い段階で埋まってしまうようですから、学校のホームページで内容を確認され、早めに行動されるのがよろしいかと思います。(二宮)