皆がマスクをし始めてから一年ぐらい経ちました。この一年以内に入室してくれた生徒のマスクを着けていない素顔を私は知りません。ということは、生徒も私の素顔を知らないということになります。このまま卒業してしまえば、お互いの素顔を知らないまま別れてしまうことになります。数年後、何処ぞの街角ですれ違っても挨拶すらできない可能性があります。何とも寂しいものです。
一年前はマスクを着けて授業をすることに、する方も、される方も違和感を感じていたことは確かです。しかし今般マスクをしないことに不自然さを感じるようになってきました。防疫の為、やむを得ない風潮ではありますが、無マスク解禁になったあかつきには薄ら寒さや気恥ずかしさを感じながら社会生活を営むことになるのでしょう。
そんなことを考えながら日々のマスク生活を送っています。もともと私にとっては花粉の時期はマスクは必需品でしたのであまり違和感がないのですが。                             吉川