2月15日に大荒れの天候の中、現中学3年生を対象にした「令和3年度 入学者選抜学力検査」が実施されました。
ここでは、担当する英語と社会について触れていきます。

まず、英語。設問数、形式ともに例年と変更はありません。難易度は昨年より易しくなりました。平均点も5点ほどアップするように思います。コロナ禍で今年度は中学3年生で学習予定の単語の出題が削除された問2の語彙補充問題では、famous,swimming,languageが出題されました。いずれも対話文の流れの中で連想しやすいものでした。
問3は適語補充問題。Whichを伴う選択疑問文やlook+形容詞、過去形を問う設問など中学2年生までの学習内容が3題。残りの1題は中学3年生で学習したforを伴う現在完了形で、いずれも易しいものばかりでした。
問4は語順整序問題。4題中3題が中学3年生の学習内容でした。唯一、bestを用いた最上級が中2内容。イは現在分詞の後置修飾。andで分詞を並べる形式は目新しい。ウは受け身の文。throughの使い方で戸惑った受験生もいたでしょう。エはwant人to~の疑問文。授業で触れたDo you want me to~?(=Shall I~?)がそのまま出題されました。
問5は英作文。How many 複数形~?は思いつくがこれを主語とした英文を書くことがカギ。今年度一番難しいのはこの英作文か。
問6~8は読解問題。例年同様、全部で8題、40点分の配点(1題5点)。食品ロスの問題は授業で扱った内容。グラフや表を用いたものが目だつ。いずれも素直な設問で解きやすいものでした。今年度初の導入は、単語の注釈がページ下部に記載されたこと。これは受験生にはありがたい形式でした。

次に社会。こちらは大幅に易しくなりました。平均点で10点ほどアップするのではないでしょうか。100点の受検生の割合も増えるように感じます。
設問数で3問、解答欄で1題増えました。これまで配点は2点~6点と複雑でしたが、今年度はほとんどが3点の配点になりました。出題形式の変化もみられました。問1の世界地理。従来の正距方位図法は出題されませんでした。また神奈川では定番の「時差計算問題」も見られませんでした。紛らわしい選択肢も消え、グラフや資料の読み取りも複雑なものがなくなり全般的に易しくなったことは間違いありません。これまで模試や授業でレベルの高い問題に触れてきた受験生には拍子抜けに感じたかもしれません。社会が苦手な受験生にはうれしい問題です。一方、社会では得点差が付きにくいことも。

今年度は当日欠席した受験生がかなりいるようです。18日に受検者数の発表があり、22日に追試験が行われることになっています。(青山)