コロナ禍のなか、第3波の勢いは下げ止まる気配を感じられません。そして、ついに緊急事態宣言が再発出することになりそうです。小学校、中学校、高等学校の授業はそのまま行われることになるような報道を目にしましたが、それも様々な意見があるようです。
 授業を主導している学校側は遅れているカリキュラムのことを考えるとこれ以上休校にはしたくないでしょう。一方、児童・生徒の多くは出歩くことを抑えるための措置なのに学校に行くのはおかしいと。特に、交通機関を利用して通学している私学の児童・生徒の身になれば、基本的に感染リスクは高いままですから、このような意見を持つのは当然かもしれません。
 そして、最も気になるのが入学試験です。今回の緊急事態宣言の対象は首都圏1都3県ですから、中学入試で言えば、1月10日から始まる埼玉入試、1月20日から始まる千葉入試、そして2月1日解禁日の東京・神奈川入試です。また、1月16日、17日に予定されている大学入学共通テストも首都圏を会場とするところが多いはずですからとても心配です。その後も2月中旬以降には公立高校入試が控えています。
 今までも、受験生に負担のかかる生活を余儀なくされてきましたから、本番の入試くらいは受験生ファーストの目線で、各人が今まで努力してきたことを最大限に発揮できる環境を大人達がしっかり作ってあげなければなりません。国、自治体がこのあたりも考えて主導していっていただけることを切に願わずにはいられません。(二宮)