久し振りに歯医者さんに通うことになりました。数年前に大規模な虫歯治療を終え、久しく歯医者さんとは無縁の生活を送っていました。数日前の夕食時、おかずの沢庵を咀嚼する際に沢庵以上の固さの歯応えに驚き口内の異物を吐き出してみると、数年前に治療を終えた歯の残骸と思しき物体を確認するに至りました。大きさにすれば2ミリほどの取るに足らないその小さな物体ですが、それがあったと思われるその場所を舌で探ると、何とも大きな穴が歯に空いているではありませんか。急いで数年前にお世話になった歯科医院に連絡すると、「では、来週の月曜日に」とすげなく言い放たれてしまいました。月曜までの数日間幸い痛み等は無く、無事に過ごせそうな見通しがたったので、少し安心しました。

ところが、翌日の夕食にカレーを食べていると、うっかり原型を留めていないその奥歯で頬の肉を噛んでしまいました。一部の欠けたその歯の形状はギザギザで、舌で触れるだけで切れそうな様相を呈していました。そんなノコギリ状のもで頬肉の内側を容赦なく噛んでしまったその惨状は筆舌に尽くし難いほどのものでした。カレーの強烈な臭いを差し置いて口内には血の味しかしません。また、カレーのスパイシーさは、まさに傷口に塩を塗るようなもので激痛を感じてしまいました。

月曜日に治療をしてもらう際に、先生から「奥の頬肉が腫れてます」と指摘されたので、事情を話すと大笑いされてしまいました。そんな訳で当分の間は通院をすることになりました。                 吉川