例年であれば7月のこの時期は、中学3年生たちは修学旅行や中間テストを終え、部活動も最後の大会を迎え早ければ引退を決める生徒もいたはずです。また、中学3年生に限りませんが、夏休みを目前に控え、何か落ち着かないソワソワとした雰囲気を生徒たちから感じられるのが毎年のこの時期の通例となっていました。
新型コロナウィルスの影響でそれらがことごとく変わってしまいました。定例が必ずしもいいとは思いませんが、社会の流れの中に位置づけられている受験や就職を避けることができないという状況下では、まさにこの時期の受験生や就活学生などは災難以外の何物でもないでしょう。
このタイミングで節目の学年なり年齢なりを迎えている人に軽々しく前を向いてなどと声を掛けるつもりはありません。しかし、この特異な状況下で何をすべきか、どちらを向くべきかといったことに関しては、一緒に考えることができると思います。
大人たちでさえも手探りでいる中、子どもたち自身が自ら進むべき方向を選択し、取り組んでいくことは困難です。大人として正しい判断が出来ないのであれば、子どもが置かれている状況をまずは正しく把握して、そこから一緒に進むべき方向を考えてあげるのがいいのではないでしょうか。