今年の夏は猛暑になるでしょうと天気予報では予想されていました。もちろん予想ですから外れることもあるでしょうが、猛暑と言われていてそうでもなかったとなるほうが、冷夏と言われて猛暑になった場合よりも、その精神的にも肉体的にも楽になることは疑いがありません。
心構えというのでしょうか、最悪の事態を想定して心づもりを用意しておくというのは心に負担をかけないための一種の人間の防衛本能みたいなものなのかもしれません。たいした失敗もしていないのに、今回のテストはダメだったと結果が分かる前から落ち込む生徒の姿をよく見かけるものです。
もちろん、戦略的、作戦的にリスクを回避しなくてはいけない場合もあります。その場合は徹底的に考え得る限りのネガティブな材料、不安要素を出し合って、そうならないための方策を練ることになります。ただし、これらのことは事を始める前の団体や共同体などの複数体が主語となりうるときにあてはまるものであって、前述の心構えはもっと個人的なレベルのもであるような気がします。
心構えをしておくのはあくまでも個人の責任において、個人を究極までに追い込まないための緩衝材のような役割を担っているのかもしれません。それをもっと推し進めていくと覚悟に変わっていくのかもしれません。私のように弱い人間は心構え停まりといったところが精一杯なのかもしれません。