神奈川・東京の中学入試解禁日である2月1日まであと11日と迫りました。ここで、僭越ながら入試直前、また、入試期間中における心得を記しておきますので、参考にしていただきたいと思います。

Ⅰ.入試直前
 近隣の学校ではインフルエンザによる欠席者が増え、学級閉鎖・学年閉鎖が目立っています。そのため、学校を休んでいる受験生は多いと思います。それはしょうがないことだと思います。その中で、大事なことは生活リズムを大きく崩さないことです。入試直前ですから、やはり本番を想定した生活を送るべきです。早く起床し、入試と同じ時間から過去問題を解き進め、当日をイメージしながらシミュレーションを繰り返すのがよいでしょう。そして、午後からはSHOSHINに来て、確認しておきたい問題をしっかり質問し、1つ1つの課題を最後まで粘り強くクリアしていってもらいたいと思います。

Ⅱ.入試前日夜
 受験票、筆記用具、ハンカチ、ティッシュなどをチェックし、カバンに入れておきます。出かける直前も再確認するのがよいですね。午前と午後に入試がある場合はお弁当を持っていく場合もありますから、忘れ物をして慌てたり、動揺したりすることのないよう、用意に努めてください。

Ⅲ.入試当日
① 大寒は過ぎましたが、日本では2月が一番寒い時期です。しかも太陽が昇る前に外出することになりますから、その寒さは相当なものです。しっかり着込んで防寒対策に備えてください。ここで注意しておきたい点があります。それは試験会場の室温です。試験会場は受験生のことを考えて、早くから暖房を入れ、暖かい状態で皆さんを迎えてくれます。人によっては暑いと感じる場合もありますから、脱いだり着たりしやすいものを着ていくのがよいでしょう。当日、面接を控えている場合でも常識の範囲の服装であれば大丈夫です。入試はおしゃれな服装で合否が決まる訳ではありませんから、普段通りの力を出せる服装を心掛ければよいと思います。
② 工事渋滞や事故渋滞など思わぬ事態に巻き込まれる可能性がありますから、受験会場への手段は公共の交通機関を利用してください。公共の交通機関を利用した際の電車やバスの遅れなどによる遅刻は十分に配慮していただけます。それでも、心にゆとりのある移動を心掛けたいものです。
 午後受験への移動の際も、学校側は他校の午前受験を想定していますから、慌てず落ち着いて会場移動していただければ大丈夫です。仮に遅刻した場合でも学校関係者に素直に事情を説明すればしっかり対処していただけると思います。.

Ⅳ.ご家族の方へのお願い
① お子様が入試を行っている間、待合室で待機される場合があります。その際、周囲から様々な情報が飛び交うこともありますが、そのような情報に惑わされないようにしてください。お子様と一緒に足繁く通い、確認し尽くした学校ですから、根拠のない情報に耳を貸さず、お子様と自分を信じて、読書でもしながら落ち着いて時間をお過ごしください。
② 試験後にお子様と一緒に問題を見ながら答え合わせすることもあるでしょう。その際、「こんな問題もできなかったの」など、お子様を傷つけるような発言は控えてください。お子様は時間いっぱい使って全力で入試問題に取り組んだはずです。むしろ、労いの気持ちで次の受験に向けて頑張れるようなことばをかけてあげてください。
③ 中学受験では、第1志望校に合格できる割合は3人に1人と言われています。つまり、合格者よりも不合格者の方が圧倒的に多いのが一般的です。仮に志望順位の高い学校が不合格であっても、他で合格できるチャンスは十分にありますから、その学校とはご縁がなかったとしても、親子で大きく落ち込まず、次へ向けて気持ちを切り替えることに努めてください。落ち込んでもプラスになることなど一つもないのですから。
④ ③の場合とは状況が逆ですが、志望校の合格がわかった場合でも極端に大騒ぎをせず、どのような場合であっても冷静さを保つことを忘れないでください。特に、受験がまだ残っている場合は尚更です。また、受験がすべて終了した場合であっても、中学入試はあくまでも通過点に過ぎません。③の場合でも④の場合でも親として泰然自若に振る舞うようにしていただきたいと思います。
⑤ 壮行会用にご案内差し上げた手紙にも書きましたが、必ず受験回ごとの合否結果をお知らせください。その場合、営業時間内であればお電話でお願いします。わざわざ教室まで足を運ばれなくて結構です。また、夜遅い時間に行われる合格発表に関しましては、お手数ですが、手紙に記載したメールアドレスまで送信願います。進学先や場合によっては受験校の変更、更なる出願に向けてご相談などありましたら、遠慮なくお問い合わせください。
⑥ お子様方の頑張りをご家族の方と共に喜び合いたい気持ちはありますが、受験期間は各ご家庭によって様々です。合格を未だ手にしていない生徒がいるのであればその生徒のために何とか力になってあげたいということを最優先したいと思います。この点にご配慮いただき、申し訳ありませんが、入試期間中のご挨拶は極力避けていただきますよう、お願いいたします。

以上となります。お子様には入試が終わるまで諦めることなく、最後まで粘り強く取り組むよう指導しています。私達も受験生全員の合格を目指してゴールまで突っ走る所存でおります。2月中旬、笑顔の皆様にお会いできることを楽しみにしています。(二宮)