冬休み講習会も終わり、受験生にとってはラストスパートをかける時期になりました。

社会では、中学入試でも高校入試でも学習分野が重なっているので、当然のこと類似した出題も見られます。その中で最近増えてきた出題に「資料の読み取り」があります。暗記項目のアウトプットではなく、与えられた情報を分析・処理していく作業になります。解答形式は選択肢から正誤判断をする場合もあれば記述形式の場合もあります。与えられたデータやグラフから問われていることを求める問題ですが、これを苦手とする生徒は、何を答えたらよいのかが曖昧になってしまってることが多いようです。

先日も、与えられた表からある県の人口に占める65歳以上の人口の割合を求める問題や与えられた複数の工業地帯からそれぞれの工業地帯に占める金属工業の割合を求め具体的な数値をもとに比較し記述する問題など一様にわからないという声が。

割合(パーセント)の計算は、(比べる数量)を(もとにする数量)で割り、これに100を掛けると求められます。
与えられたデータから解くので、(小さい数値)を(全体の数値、大きい数値)で割り、小数第3位まで求めれば、社会科ではほぼ解答が得られます。

日頃から計算演習をしている生徒たちは、さすが計算処理はお手の物、瞬時に数値が出てきます。文章題とは違いますが「占める」=「割合計算」と捉えて処理してもらえるとよいでしょう。