先日、仕事の帰りに家の近所のコンビニに寄ったときのことです。目的の買い物を終え、店を出るとき背後から声を掛けられました。声の主は高校時代の友人で彼と最後に会ったのは十数年も前のことでした。十数年前の彼は高校時代の筋肉質で俊敏な面影をまだ宿していましたが、今の彼にはその面影はうかがえず、私としてもすぐには彼だとは認識できませんでした。数十分ほどの立ち話でしたが、会社社長として社員とどのようにコミュニケーションをとっていけばいいのか大変心を砕いているなど私との立場の大きな違いを興味深く聞いていました。

彼の経営している会社でも近年外国人労働者を雇い入れたという話がありました。高校時代から面倒見の良い、親分肌の彼は日本人と外国人の区別なく、その能力において公平に給料を支払っているとのことでした。また、日本人の若者は直ぐに職を辞してしまう傾向にあるが、外国人の若者は勤勉でよく働いてくれると話していました。

最近ニュースなどで外国人労働者に対する日本人経営者のひどい待遇などが問題になっていますが、友人のように接している経営者もいるのだと思うと嬉しく思うと同時にそんな友人を誇らしく思えました。私も彼に誇ってもらえるような存在になれるように精進しなければとしみじみ思いました。(吉川)