先日、中学校で前期内申点が出されました。予定通り、スタッフで分担して生徒との個人面談を始めたところです。既に私も数名の生徒と面談を行いましたが、中1の生徒、中2の生徒、中3の生徒と話すポイントは大きく違ってきます。特に、受験学年である中3の生徒との面談では話す内容がたくさんあるので、優先順位を考え、しっかり伝えることを心掛けています。そこでのアドバイスの中心は直近の後期中間テストに向けての学習法ではありますが、それ以外では選考資料の一つである面接シートの事前準備を強調しています。
 県内の公立高校入試では受験生全員に面接が課せられ、90%以上の高校で面接点が200点に設定されています。高校選抜資料の比率は学校ごとに設定されていますが、多くの学校では、(内申):(学力検査):(面接)=4:4:2となっています。全体から見れば面接点は20%に過ぎないかもしれません。しかし、3年間頑張ってきた内申点と10分ほどの面接点が2:1であることを考えると非常に大きなものです。また、学力検査は5教科なので、割合4を5教科でわると1教科あたりの割合は0.8となり、面接点の割合2と比較すると、面接点は入試1教科の割合の2.5倍の比重となります。これは合否に大きく影響するものであると言えるでしょう。
 こんな大事な資料ですから、しっかりしたものを作成するためには周到な準備が必要です。面接のポイントは何と言っても内容の具体性です。面接シートに何をどのように書くのかは材料で決まります。箇条書きで構わないので、中学校に入学してから現在までで自分が何をしてきたかを書き留めておくことが大事です。材料があり、それに肉付けをしていけば、必ず具体的に書くことができるはずです。更に、敵を知っておくことも必要です。学校によって面接評価の厳しさがかなり違うからです。近隣の高校で比較するなら、湘南高校、七里ガ浜高校、大和高校、大和西高校などでは得点差はほとんどつきません。それに対して、藤沢清流高校や大和南高校では大きな得点差が生じることがデータから分析されています。
 このようなことを準備し、必要なことを知った上で面接シートに本気で向き合えば、きっと良い面接シートが作成できると思います。まずは、できることから始めてみてはどうでしょう。そうすれば、何が必要か、足りないものは何なのかがわかると思いますよ。(二宮)