「あかつき」と三惑星

_20151129_174806明日から師走に入ります。夜空には星がきれいに見える季節になりました。
今日はそんな冬の夜空についてお話ししましょう。

時は今から5年前。2010年5月に打ち上げられた金星探査衛星「あかつき」。順調にいけばその年の12月には金星の周回軌道に乗る予定でした。ところがメインエンジンの噴射は2分間だけ。金星の軌道投入は失敗に終わりました。その後、金星の軌道から大きく外れたまま周回を続けいましたが、姿勢制御用のサブエンジン4つの噴射を繰り返し、今年5年ぶりに金星の軌道再投入を行うこととなりました。再投入の日は偶然にも5年前に失敗をした12月7日。金星と「あかつき」の周回軌道の計算の結果この日になったのは驚きです。燃料の残量からみてもラストチャンス。成功を願いたいです。

さて、その金星ですが、水星とともに地球よりも太陽側に位置するいわゆる”内惑星”ですから、月のように満ち欠けをします。また一晩中見える星とは違い明け方か夕方のどちらかに見えます。今年の金星は明け方に見える”明けの明星”です。日の出前の東の空に輝いている星があればそれが金星です。

画像はたてに並んだ三惑星の様子です。上からしし座に位置する木星、中央の赤い星はおとめ座に位置する火星、そしてその下が金星です。木星の左側にはしし座のβ星、春の大三角形の一角をなすデネボラも見えます。12月4日~8日には、この三惑星の間に三日月も加わり見ごたえのある夜空になるでしょう。金星探査衛星「あかつき」の軌道再投入にあたる12月7日は火星と金星の間に三日月が、その三日月の横にはおとめ座のα星スピカも見えるでしょう。
朝5時ごろ、人々が寝静まっているころにこんなに素敵な天体ショーがみられます。
早起きをしてて夜空を眺めたい人は、くれぐれも防寒対策を忘れずに。