夏休み講習会も先週で終了し、早くも昨日から後期授業がスタートしました。中学受験コース6年生たちは5か月後に控える入試に向けて、追い込みをかける時期となります。
 ここまでは、基本的に算数と国語に比重を置いて学習を進めてきましたが、これからは理科と社会に時間を割きながら基本事項の確認や応用力を養っていかなければなりません。だからと言って算数や国語をやらなくていいという訳ではありません。算数なら、引き続き、計算力の強化や弱点分野の習得に努めたり、国語なら、入試に頻出の漢字練習をしたり、四字熟語やことわざなどのことばを徹底的に覚えたりしていかなくてはいけません。基礎力を固めるためにはまだまだやるべきことはたくさんあるのです。時間の使い方を考えながら、効率的に学習を進めていってもらいたいと思います。受験校の過去問はもう少し準備を整えてから取り組むのが良いと思います。すぐに取り組んでも入試問題なのでそう簡単には得点はできませんし、合格最低点とのあまりの乖離に落ち込むことになります。今は土台をしっかり作っていくことに徹するべきです。
 さて、算数の通常授業ですが、唯一、難関校対策のテキストを使っています。各回、ベストセレクションⅠ・Ⅱ・Ⅲ、基本問題、練習問題の5部に構成されていますから、それぞれの算数の習熟度に合わせて取り組む問題を指定しています。算数は他教科以上に習熟度の差が顕著に出てしまいます。受験校別にクラス編成できればよいですが、一クラス編成で行う授業のことを考えますと、一律同じ問題を解かせても成果が期待しにくいので、先述のような形を採り、一人一人を見ていくような指導にしています。一昨年は児童数の関係で二クラス編成が可能となり、クラスごとに一律の問題を解かせ、解説授業を行いました。今年度は昨年度同様、取り組む問題を指定していく形式で入試直前まで授業を進めて行く予定です。ただ、合不合判定テスト対策のときだけは同じ問題を扱った授業を行います。
 教室オリジナルのサブテキストである「○○中学の算数」に取り組む児童も増えてきました。とても大変ではありますが、体調に留意しながら、自分たちの目標に向けてぶれない気持ちで最後まで突っ走っていってもらいたいと願っています。(二宮)